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通販でも人気!育毛剤によく使われる成分ご紹介

薄毛を気にし始めた時に、自分でできる手軽で身近な対策として多くの方が思いつくのが、「育毛剤」の使用ではないでしょうか。テレビコマーシャルやチラシなどで良く見かけることが多いですし、通販などで手軽に買えることから使用している方も多い印象があります。

ですが、自分で「育毛剤」を購入しようと思った時に、あまりにも沢山の種類が出回っているため、どれを選べばいいのか迷ってしまうという方が多いです。

また薄毛の原因は人により様々ですので、どの成分が有効かも人によって違いがあります。

そこでここでは、育毛剤に多く使われる成分を「薄毛の原因別・それぞれの効果」の観点から見ていきたいと思います。

【血行不良が原因の場合に効果的な成分】

頭皮の血行が悪い方というのは頭皮が固い傾向にあります。そのため毛髪に栄養が行き渡らず抜け毛を招いてしまう可能性があるとされています。それまで男性ホルモンを抑えるタイプの育毛剤を使用していて効果がなかった方などにおすすめです。

「センブリエキス」・・・育毛剤の成分として良く耳にすることが多い成分です。植物から抽出されたもので、毛根の細胞賦活作用や毛細血管の増強による血行促進効果が高いといわれています。

「ミノキシジル」・・・血圧を下げる薬として使用されていたこともあり、血管を拡張し血の巡りをよくする成分です。血の巡りが良くなると毛根中心部の毛乳頭が刺激され、発毛が促進するとされています。

「トウガラシエキス」・・・カプサイシンという辛み成分を含み、口から摂取した時に発汗が促されることからもわかるように、神経を刺激し血行を良くし頭皮を温める効果があります。またかゆみを抑える効果も認められています。

「ニンジンエキス」・・・漢方として有名なものです。高麗人参や朝鮮人参などから抽出され、頭皮の血行を促進すると同時に抗菌作用や保湿などの効果もあるといわれています。

「ニコチン酸アミド」・・・ニコチンと聞くと煙草を思い浮かべる方もいらっしゃいますが、煙草のニコチンとは全く関係のないビタミンの一種です。毛細血管を拡張し皮膚の状態を整え毛母細胞を活性化する効果があります。

「ジフェンヒドラミンHCI」・・・炎症を抑えたり鎮痛効果があるため、頭皮のかゆみを抑えてくれます。最近ではシャンプーなどにも使用されることがあります。

【男性ホルモンの過剰分泌が原因の場合に効果的な成分】

男性の薄毛の原因に多い男性ホルモンの過剰分泌を抑える成分です。

「フィナステリド」・・・男性ホルモンの一つである「ジヒドロテストステロン」という成分が毛乳頭細胞の働きを妨害する物質を抑制します。毛乳頭細胞が正常に働いていないと皮脂が毛穴に詰まり、薄毛を招くといわれています。

「キャピキシル」・・・「アカツメクサ花エキス」と「アセチルテトラペプチド-3」の成分を混合して作られた成分の総称を指します。高濃度のイソフラボンを含み男性ホルモンを抑え抜け毛を抑えてくれます。

「ヒオウギエキス」・・・イソフラボンが主成分で女性のエストロゲンに似た作用を持ち、男性ホルモンの作用を抑えることから抜け毛防止効果があるとされています。

「ノコギリヤシエキス」・・・ヤシ科の植物ノコギリヤシから抽出します。男性の頻尿対策サプリメント等で知られるようになりました。おもに男性の抜け毛の原因の多くである「ジヒドロテストステロン」を抑制する効果があります。

「エチニルエストラジオール」・・・聞きなれない成分のようですが、女性ホルモン剤の一種で別名「エストロゲン」のことです。男性ホルモンを抑制することで、男性型脱毛症である「AGA」に効果がある他、女性の薄毛や抜け毛対策にも効果があると言われています。

「冬虫夏草エキス」・・・サプリメントなどで御存知の方もいらっしゃるかもしれません。冬虫夏草と植物から抽出したエキスで、その栄養素が頭皮の育毛を促します。アミノ酸も豊富で、髪の元になるたんぱく質の合成をサポートしてくれます。

【皮脂分泌が多い場合の効果的成分】

頭皮が脂っぽいと感じるタイプの薄毛の方におすすめの成分です。頭皮の皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まって頭皮環境が悪化し、髪の生育を妨害する可能性があります。

「ドグダミエキス」・・・ドグダミの茎や葉っぱから抽出したエキスです。抗炎症効果や皮脂の分泌を抑えてくれます。またフケ・カユミを抑え、気になる頭皮の臭い対策にも効果があるといわれています。また、血管を丈夫にしたり血管を拡張させる効果があることで、血流が良くし毛母細胞にしっかりと栄養を送る効果も期待できます。頭皮に栄養が行き渡れば、毛髪の成長サイクルも整ってきます。

「シャクヤクエキス」・・・シャクヤクのエキスの中には血行促進、消炎・抗炎症効果があるとされ、頭皮環境を整えることで、フケやかゆみを抑える効果があります。他にも血流を促すことにより毛乳頭に栄養を送り、頭皮の皮脂のバランスを調整してくれます。保湿効果があることで乾燥による皮脂の過剰分泌が抑えられる効果も期待できます。

「オドリコソウエキス」・・・オドリコソウの茎や花、葉のから抽出したエキスです。中に含まれる「タンニン」や「フラボノイド」が毛穴を引き締め頭皮のキメを整える効果があるといわれています。また皮脂腺の活動を抑えて分泌量をコントロールしてくれる効果や、消炎効果があることから、頭皮や毛根の状態を正常に保ってくれます。フケ・カユミにも効果があります。安全性が高いためスキンケア化粧品などにも使われることが多い成分です。

【毛母細胞に元気がない場合の効果的成分】

髪の毛が細い・コシがないなどの特徴がある方におすすめの成分となります。髪の毛の太さを決定づける「毛母細胞」に充分な栄養が行き渡ってないことが原因とされていますので「ビタミン」や「亜鉛」等の栄養素を含む育毛剤がおすすめです。

「ビオチン」・・・水溶性ビタミンB群の一種で、頭皮の皮膚細胞の再生能力を助けコラーゲン生成促進や頭皮の血行を良くする等、健康な髪の状態を保つのに有効的な成分です。

特に女性の育毛剤などに多く使われていて薄毛や抜け毛、細毛などに悩む女性に適しています。育毛剤に配合される他の生薬エキスとの相乗効果により抜け毛を予防し頭皮環境を整えるなどの効果がみられます。髪が健康になることでハリとコシもよみがえり、しっかりした毛髪が生育されるようになります。

「ペンタデカン酸グリセリド」・・・毛髪の生育サイクルの一つである「休止期」の毛髪の毛乳頭細胞を活性化させる働きがあるといわれていて、現在多くの育毛剤に配合されている成分です。臨床試験においても高い育毛効果が認められています。おもに作用するのは毛乳頭の活性化で、男性ホルモンのジヒドロテストステロンに作用したり、頭皮の血行改善には作用しないとされています。つまり男性ホルモンに影響されることなく毛母細胞に栄養分を送る成分ということができます。

「グリチルリチン酸ジカリウム」・・・漢方で使われる「甘草(かんぞう)」という植物の根っこから抽出される成分です。育毛剤だけでなく化粧品や外用薬などにも配合されています。抗炎症作用・抗アレルギー作用があり頭皮を健やかに保つことで、健康な髪の成長や生成を促してくれます。

【まとめ】

以上、多くの育毛剤の中に含まれる成分を薄毛の原因を元にした効果別に見てきました。

広告でよく目にするから、高い効果がうたわれているからという理由で購入して使ってはみたものの、あまり効果が得られなかったという場合は、ご自身の薄毛の要因と育毛剤に含まれる成分の効能が合致していなかった、ということも考えられます。

その場合は、自分の毛髪や頭皮の状態をチェックし、そこから出来る範囲で薄毛の原因を探り、それに適した成分が配合された育毛剤を選んでみると良いでしょう。

ただし育毛剤というのは即効性があるというよりじわじわと効いてくるものが多いです。状態が改善してきたなと感じたらしばらく続けてみることをおすすめします。