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日本で初めてのダイレクトOTC薬「リアップ」の効果は?

OTC医薬品とは、薬局やドラッグストアで販売されている医薬品を指します。また、ダイレクトOTCは、医療用医薬品としての販売実績がないまま、第1種医薬品として販売されるものです。

これは医薬品としては、極めて例外的なもので、現在日本国内においては、発毛効果が認められている「ミノキシジル」と足のむくみを改善する「アンチスタックス」のみです。

ここではこの「ミノキシジル」を配合した代表的な育毛剤「リアップ」について、その効果をはじめ、5種類あるリアップの、それぞれの特徴を紹介します。加えて、正しい使用方法と、注意すべき点についても、あわせて説明します。

リアップには、どのような効果があるのか

リアップの特徴としてまず、ミノキシジルという成分が、配合されていることが挙げられます。ミノキシジルとは医薬品の成分で、毛乳頭を刺激することで、毛母細胞の増殖を促す効果が認められるものです。

毛母細胞とは、その内側にある毛乳頭や血液から、栄養と酸素が供給されることで分裂し、毛髪を形成する組織のことを言います。このため、ミノキシジルによって、毛髪そのものが増えることが期待できる他、もともと血管拡張薬であったため、血流を促す効果も期待できるものです。

このように、ミノキシジルは毛母細胞の増殖促進と、血流促進、2つの効果が期待できる有効成分となっており、日本皮膚科学会も、その有効性を5段階評価ガイドラインにて、最高に位置付けています。

リアップを販売する大正製薬のホームページでは、ミノキシジルについて、初期段階においては、新しい発毛の促進と、毛包の活性化作用があるとしています。

また後期に移行する段階では、毛髪の成長を促進させ、小さくなった毛包を、大きく深く成長させるとの紹介もあります。このように、リアップには発毛だけでなく、生えてきた毛髪が抜けてしまうことを、防ぐ効果も期待できるものです。

通常のリアップに配合される成分は、ミノキシジル以外に、殺菌作用や保湿、乳化作用のあるプロピレングリコールと、殺菌作用、収斂作用、清涼感のあるエタノールのみです。

リアップは、ダイレクトOTCという、日本ではあまり例のない医薬品ですが、これに加えて、生活の質を改善するライフスタイル・ドラッグという、珍しい位置づけもあります。

5種類のリアップの特徴について

リアップには通常のタイプをはじめ、リアップX5プラス、リアップジェット、リアッププラスがある他、女性向けのリアップリジェンヌという商品もあり、ミノキシジルを配合した育毛剤は、合計5種類あります。

このうち、通常のリアップには、ミノキシジル1%以外の有効成分は特に配合されておらず、シンプルな処方です。一方のリアップX5プラスには、ミノキシジルが5%と、高濃度に配合されています。

さらに、過剰な皮脂を抑えるピリドキシン酢酸塩や、皮脂の変質を抑えるトコフェロール酢酸エステルも配合され、発毛に加え、頭皮ケアもできるものです。またミノキシジルによって、血行が促されるため、頭皮にかゆみが生じやすくなりますが、リアップX5プラスには、かゆみを抑え、清涼感を与えるl-メントールも配合されています。

リアップジェットは、ミノキシジル1%に加え、毛母細胞に栄養を与えるパントテニールエチルエーテルと、トコフェロール酢酸エステル、l-メントールを配合し、ジェット噴射による心地よい使用感が特徴的です。

リアッププラスは、リアップジェットと配合されている成分は同じですが、ジェット噴射なしで、通常の使い方ができるタイプとなっています。

また女性向けのリアップリジェンヌも、配合成分は、リアッププラスやリアップジェットと変わらないものですが、女性でも購入しやすいピンク色のパッケージが特徴です。

リアップのシリーズには、この他、シャンプーやリンス、ヘアトニックがありますが、これらにはいずれも、ミノキシジルは配合されていません。このため、これらの製品に発毛効果はなく、あくまで頭皮を清潔に保ち、育毛に良い環境に整えるのに向いているものです。

リアップの正しい使用方法とは

リアップは、天然成分などを配合した、一般的な育毛剤とは異なり、第1種医薬品に指定されています。このため、気が向いたときに、適量だけ使用するのではなく、用法・容量を守ることが大切です。

リアップの正しい使用方法として、1日2回、1回につき1mlを頭皮に塗布します。この時に、脱毛が気になる箇所が広くとも、1mlを超えて使用しないよう、塗り広げて使います。リアップで期待できる効果を、さらに高めるためには、シャンプー剤を残さないよう、十分に洗い流すというように、正しいシャンプーも大切です。

さらに、シャンプーをする際に、程よい頭皮マッサージをするのも、おすすめです。また、濡れたままの髪は雑菌が繁殖しやすいため、洗髪後はドライヤーで十分乾かしてから、リアップを使用します。

また、夜にリアップを使用した後は、濡れたままにせず、乾いてから就寝するようにしましょう。これら普段の生活でできることに加え、洗髪だけでは落としきれない汚れを、定期的な頭皮クレンジングで落とすことで、さらなる効果が期待できるようになります。

頭皮クレンジングには、椿油やホホバオイルなどの、皮脂に近い天然オイルがおすすめです。オイルを手につけて、頭皮をマッサージした後は、お湯ですすぎ、シャンプーとリンスをして、洗い流します。

リアップは、たくさんつけることで、その分より多くの発毛効果が期待できるというものではありません。むしろ、容量より多く使用してしまうと、医薬品であるため、副作用のリスクが高まってしまう恐れがあるものです。

このため、正しい用法・容量を守り、頭皮を健やかに保つケアを取り入れることが、リアップの効果を高める正しい使用方法となります。

リアップを使用する際に注意すべきこととは

リアップはドラッグストアや、ショッピングサイトなどで販売されているため、一般的な育毛剤のように購入しやすいものです。しかしながら、医薬品であるため、使用を開始する場合には、注意すべき点もいくつかあります。

まず、天然成分などを配合した、一般的な育毛剤であれば、気分転換をしたいときなど、使用する回数やタイミングについて目安はあるものの、それほど気にかける必要はありません。

一方で、リアップは朝晩1日2回、1回につき1mlというように、用法・容量を守ることが求められるものです。これに加えリアップは、年齢を重ねたことによる、薄毛や脱毛に効果があるものの、円形脱毛症や甲状腺疾患、放射線治療によるものなど、それ以外の脱毛には有効ではなく、使用された経験もありません。

このため、壮年生脱毛症以外の脱毛には、使用できないものです。また、頭皮に傷や湿疹などの肌トラブルがある場合は、使用できないことに加え、他の育毛剤との併用も不可です。

それから女性の場合、リアップX5のように、ミノキシジル5%の製品の安全は確認されていません。このため女性であれば、ミノキシジル1%の女性向けリアップのみが使用できます。

この他にも、過去に化粧品で肌トラブルを起こしたことがある、高血圧、低血圧、心臓や腎臓に障害がある、むくみがあるなど既往歴がある場合には、使用前に医師・薬剤師に相談が必要です。

また、ミノキシジルは医薬品であるため、用法容量を守っていても、発疹やかぶれ、頭痛、めまい、むくみ、心拍数の増大など、副作用の出る可能性があります。このため使用して、気になる症状があらわれた場合には、速やかに医師へ受診することが必要です。

まとめ

リアップは、日本初のダイレクトOTCであり、生活を改善させるライフスタイル・ドラッグという、日本では珍しい特徴を兼ね備えた育毛剤です。

育毛剤というと、たくさん付けた方がより効果が期待できるのでは、と考えてしまいがちですが、医薬品のリアップは用法・容量を守ることが基本です。

リアップは合計で、5種類のシリーズ展開をしていますが、初めて使用する場合、男性であれば、シンプルな処方で、ミノキシジルの量も低容量からの、通常のリアップが始めやすくなっています。

また、気になる既往歴がある場合には、あらかじめ医師に相談してから使用を開始することで、副作用などのリスクが低減されることに繋がります。